Noriyuki Hirata

[東京 1日 ロイター] - 午前のドルは162円後半でもみ合い、一時162.79円に上値を伸ばす場面もあった。前日のニューヨーク時間に雇用関連指標の上振れを受け、米利上げ観測が高まったほか、日銀の利上げが後手に回るリスクも意識されている。基調的なドル買い/円売りに変化はみられない一方、約40年ぶり円安水準で介入警戒感が高まってもいる。

・ドルは朝方から徐々に水準を切り上げ。

・5月米雇用動態調査(JOLTS)の市場予想上振れによる米利上げ思惑でドル買い。

・国内では財政拡張路線や日銀政策が後手に回るビハインド・ザ・カーブへの懸念がくすぶり円売り。

・6月日銀短観の直接的な相場インパクトは限定的。株高や仲値のドル買い需要はドルの水準押し上げに寄与。

・政府・日銀による介入への警戒感は高水準。当局の円安けん制発言にトーン変化があるかを市場は注視。

・米雇用統計の見極めまで当局は様子見との思惑も。

・米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長は日本時間の今晩、ECBフォーラムで討論会に参加予定。

・米連邦公⁠開市場委員会(FOMC)声明からフォワードガイダンス削除したウォーシュ氏が何らかの見通しを示唆するとは想定しにくいとの声も。

<三菱UFJ信託銀行の酒井基成資金・為替部マーケット‌営業⁠課課長>

「米経済しっかりで、次の一手は利上げとの観測。一方、円を買う要素はみられない」

「ただ、ドルが一辺倒に買われるとは想定せず」

「米インフレや原油価格が落ち着き、利上げ1回分の織り込みが剥落してもおかしくない」

「米関税に関連した話題が出てくればドル離れも」

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。