Hiroko Hamada
[東京 1日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し、前営業日比0.26%高(184円34銭高)の7万0246円66銭となった。前日の米ハイテク株高の流れを引き継いで朝方はAI(人工知能)・半導体株が堅調に推移し、一時1900円超高となる場面があった。買い一服後は利益確定売りが出て、前場終盤にかけては伸び悩む展開が続いた。
・日経平均は前営業日比1.02%高(711円高)でスタート。前場序盤に一時2.71%高(1900円02銭高)の7万1962円34銭に上昇。
・前日の米国株市場でフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が3%超高となり、東京市場でもハイテク株が堅調に推移。
・その後、半導体関連株が上げ幅を縮小し、前場終盤には前営業日終値付近まで水準を切り下げる場面も。
・日銀が1日に発表した6月短観は、小幅悪化を見込む事前予想に反し、大企業の製造業、非製造業ともに景況感が改善した。大企業・製造業の業況判断指数(DI)はプラス22と、5期連続で改善。ただ、株価を押し上げるほどの大きなサプライズではなかったとの指摘が聞かれ、相場への影響は限定的との受け止めも。
・個別では、川崎重工業が7%超安。ロイターが公募増資と新株予約権付社債(転換社債=CB)で総額2000億円規模の資金を調達する方向で最終調整に入ったと報じ、売りが先行した。
・TOPIXは0.11%高の3999.08ポイントで午前の取引を終了。東証プライム市場の売買代金は5兆5664億3900万円。
・東証33業種では、金属製品、電気機器、機械など11業種が値上がり。非鉄金属、不動産、海運など22業種は値下がりした。
・東証プライム市場の騰落数は、値上がりが698銘柄(44%)、値下がりは813銘柄(52%)、変わらずは46銘柄(2%)。
<楽天証券経済研究所 シニアマーケットアナリスト 土信田雅之氏>
「旺盛なAI需要を背景に半導体関連株が買われ、日経平均も上昇を続けてきたが、足元では割高感を意識して以前ほど買いの勢いが強まらない印象」
「国内の金利高が落ち着かない点も、株価の上値を抑制している要因の一つだろう」
「目先の日経平均は高値圏でのもみ合いを想定。企業決算シーズンに入り業績改善が確認できれば、上値を試す可能性もあるとみている」