[30日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックの調査部門ブラックロック・インベストメント・インスティテュート(BII)は30日、新興国の株式とハードカレンシー(国際通貨)建て債券の見通しについて強気姿勢を弱めた一方、ユーロ圏国債の見通しにはより楽観的な見方を示した。
BIIが公表した年央見通しの主なポイントは以下の通り。
• BIIは新興国株式に対する全体的なスタンスを小幅な「オーバーウエート」から「中立」に変更。「特に中南米で、人工知能(AI)関連の投資拡大がインフラ需要をけん引する場面に投資機会がある」とした。
• 新興国のハードカレンシー建て債券についても、小幅なオーバーウエートから中立に変更。ファンダメンタルズは改善しているとしつつも、現地通貨建て債券の方が「リスク・リターン特性がより魅力的」だと指摘した。
• 新興国の現地通貨建て債券については、中立から小幅なオーバーウエートに引き上げた。「ボラティリティーに対する利回り水準や、改善しつつあるファンダメンタルズを評価している」とした。
• 新興国以外では、ユーロ圏国債に対するスタンスを中立からオーバーウエートに引き上げた。「短期債と中期債をオーバーウエートとしている。市場は今後数年間にわたり約3%の引き締め的な政策金利を織り込んでいるが、それは行き過ぎだ」と指摘した。