Miho Uranaka
[東京 1日 ロイター] - 米オルタナティブ資産運用大手アポロ・グローバル・マネジメント傘下で保険事業を手がけるアテネが、日本事業の責任者に、ゴールドマン・サックス(GS)のファイナンシャルプランニング・ウェルスマネジメント事業を担うGSアイコ(Ayco)の元マネジング・ディレクター、ラリック・ホール氏を起用することが分かった。ロイターが確認した文書で明らかになった。
2026年3月末時点で総資産4480億ドル(約72兆円)を有するアテネは、日本市場を世界で最も重要なリタイアメント(退職金・年金)市場の一つと位置付けている。高齢化を背景に退職後の長期的な資産形成や所得確保へのニーズが高まる中、日本の生命保険会社が一度引き受けた契約をアテネが再度引き受ける再保険事業を拡大するとともに、退職者向けのリタイアメント・ソリューションの提供を強化する方針。
ホール氏はアテネで、日本市場における保険・リタイアメント事業の拡大を統括する。保険業界で30年以上の経験を持ち、このうち10年以上を日本市場で積んだ。直近ではGSアイコで保険部門を統括するマネジング・ディレクターを務めたほか、AIG、メットライフアリコ、マスミューチュアルでも上級幹部職を歴任した。
アポロの広報担当者はホール氏の起用について、コメントを控えた。
アテネは日本市場に参入して以降、日本の生命保険会社との再保険取引を拡大してきた。25年9月にはソニー生命保険とのブロック再保険取引を発表し、ソニー生命が保有する米ドル建て終身保険契約を再保険で引き受けた。日本ではこれまで8件の取引を通じ、200億ドル超(3兆円超)の資産を再保険で引き受けている。
アポロは、保険会社との再保険取引に加え、日本で保険事業基盤の拡大を進めているとみられる。英フィナンシャル・タイムズは先月、アポロが日本で生命保険会社の買収を検討していると報じた。