(英文の訂正により、通期としていた売上高見通しを上期に修正し、予想外という文言とアナリストの予想を削除し、見出しと本文を調整しました)
Juveria Tabassum Danielle Kaye
[30日 ロイター] - スポーツ用品大手の米ナイキは30日、2027年度上期(26年6─11月)の売上高が減少するとの見通しを示した(訂正)。競争激化や過剰在庫を背景に、業績立て直しに苦戦している。
エリオット・ヒル最高経営責任者(CEO)は約2年にわたり、過剰在庫の解消と製品イノベーションの復活を通じた事業再建に取り組んできたが、投資家のいらだちは強まっており、今回の見通しは失望を誘った。
四半期決算は予想を上回ったものの、株価は30日引け後の時間外取引で約4%下落した。同社株は今年に入り35%下落している。
ヒル氏は決算発表後の電話会見で、スポーツに特化した製品ラインの改善に向けた取り組みの進捗は「依然としてばらつきがある」との認識を改めて示した。
26年度第4・四半期(3─5月)売上高は1%減の109億7000万ドル。LSEGがまとめたアナリストの予想平均は108億6000万ドルだった。
ナイキは27年度上期(訂正)の売上高が1桁台前半から半ばの減少率になるとの見通しを示した。
四半期決算では中国での売上高が引き続き落ち込んだ。中国市場はここ数四半期、国内勢との競争激化と事業運営上の失策により、ナイキにとって弱点となっている。
ただ、北米の売上高は明るい材料となり、第4・四半期に3%増加。卸売り部門の収入を押し上げた。
モーニングスターのアナリスト、デビッド・スワーツ氏は「期待値は低かったが、減収となった。依然として良い結果とは言えない」と述べた。
第4・四半期の1株利益は0.72ドルで、輸入関税の還付見込みに関連した0.52ドルの押し上げ要因が含まれている。
調整後の四半期1株利益は0.20ドルで、市場予想の0.13ドルを上回った。
ナイキは、第4・四半期に関税還付で9億8600万ドルの押し上げ効果があったと報告した。同社は昨年10月、関税により約15億ドルのコストが生じる見込みだと述べていた。