Sabine Siebold
[バルガ(エストニア) 30日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)連合陸軍司令部のドナヒュー司令官(米陸軍欧州・アフリカ軍司令官)は30日、米国はバルト3国の防衛において欧州の同盟国と連帯すると表明した。
リトアニア、ラトビア、エストニアのバルト3国とポーランド北部に駐留するNATO部隊はこれまで、ポーランド北西部の都市シュチェチンに拠点を置く単一の多国籍軍司令部の指揮下に置かれていた。このほど第2の指揮区域を創設することで、NATOはバルト3国により多くの部隊を振り向けることが可能になる。
ドナヒュー米陸軍大将は、7月2日の退任を控え、エストニアのバルガで行われた式典で「あなた方はさらなる行動を起こし、言葉を行動に移す準備ができており、米国はあなた方と共にある。それこそが抑止力の構築方法だ」と述べた。
当面、エストニアとラトビアに展開する2つの多国籍師団は、ドイツのミュンスターに拠点を置くドイツ・オランダ軍団の指揮下に入る。
NATOは、2022年にウクライナに侵攻したロシアが現在のペースで軍備増強を続ければ、早ければ29年にもNATO領土に対する大規模な攻撃を仕掛ける可能性があると指摘している。
ドイツのピストリウス国防相は式典で、NATOの態勢変更は「NATOの結束と即応性、同盟国領土の隅々まで防衛するという総意を目に見える形で強力に示している」と述べた。
軍当局者は、バルト海防衛を担当する第2の軍団により、NATOは「大規模な兵力を迅速に」投入できるようになると説明した。