Maria Martinez
[ベルリン 30日 ロイター] - 独連邦雇用庁が30日発表した6月の雇用統計によると、失業者数は季節調整済みで前月比1000人減少で、予想外のマイナスとなった。
ロイターがまとめたアナリストやエコノミストの予想は7000人増だった。
調整済みの失業者数は298万4000人で、300万人の大台を下回った。
失業率は季節調整済みで6.3%で、前月から横ばいだった。
ナーレス雇用庁長官は、失業者数はわずかに減少したにすぎず、社会保障費負担を伴う雇用は穏やかな減少基調だとして「労働市場に変化の兆しはほとんど見られない」と述べた。
ドイツ銀行のエコノミスト、マルク・シャッテンベルク氏も「6月の労働市場はまだ真の勢いを得ていない」と指摘。「失業者数は典型的な季節的傾向に沿って減少したものの、季節調整ベースではほぼ横ばいにとどまった」と述べた。
季節調整前で失業者数は前月から1万5000人減少し294万人。
登録求人件数は64万8000件で、前年同月を1万6000件上回った。
エコノミストは、企業がイラン情勢などの地政学的ショックに対応する際、人員に関する決定を遅らせる傾向があるため、失業者数は今後数カ月で増加する可能性が高いと警告している。
INGのグローバルマクロ責任者、カルステン・ブレゼスキ氏は「6月の統計はいくつか明るい材料を提供した。ただそれでも雇用情勢悪化に歯止めがかかった、状況が反転したというより、小康状態に見える」と述べた。