Miho Uranaka
[東京 30日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループは30日、傘下のみずほ銀行と人工知能(AI)を活用した与信サービスを手がけるUPSIDERホールディングス(東京都港区)が、創業から成長期の中小企業向け総合金融サービスの提供を開始したと発表した。2030年度までに累計で10万口座の獲得とオンライン融資実行額5000億円を目指す。
みずほ銀は昨年7月にUPSIDERの株式70%取得を発表。それ以降、UPSIDERのAI技術を活用したシンジケートローンを実行するなど協業を進めてきた。みずほFGの木原正裕社長は協業の結果、「成長領域にできる」と見込み、今回の発表に至ったと述べた。
みずほ銀の法人取引に関する知見や金融機能と、UPSIDERのAI技術やプロダクト開発力を組み合わせ、中小企業に対し、法人口座開設から決済、法人カードでのAIを活用した融資のほか、送金などインターネットバンキング、人材マッチングなどのサービスを一体的に提供する。口座は最短で即日の開設を可能にし、送金の手数料を低く抑え、企業の成長を支援する。
2027年春には、みずほ銀のAIモデルとUPSIDERのキャッシュフローレンディングのノウハウを組み合わせた融資審査を導入する。財務諸表などを基にAIが審査を支援し、最終判断は人が行う。さらに28年春には、「完全なAIコンサルモデル」の実現を目指す。
木原社長は、みずほは大企業に強みを持つとし、「ミッシングピースは中堅・中小企業。日本で働いている人のかなりの割合の人を支援しないと、大企業の成長もない」と語った。