ベネズエラ北西部で6月24日夕方、マグニチュード7.2と7.5の地震が相次いで発生した。26日の時点で920人が死亡、負傷者は約3360人に上る。多くの人が倒壊した建物に閉じ込められ、首都カラカスでも人々が一斉に路上に飛び出した。北部沿岸は特に被害が甚大で、デルシー・ロドリゲス暫定大統領は国家非常事態を宣言した。
今回の災害は、南米から遠く離れた米西海岸の地震リスクに改めて注目が集まっていたタイミングで起きた。
ハワイ大学マノア校の地球科学者らが6月3日に「ジャーナル・オブ・ジオフィジカル・リサーチ:ソリッド・アース」で発表した研究によると、南カリフォルニアのサンアンドレアス断層とサンジャシント断層に沿って地殻に蓄積した応力(ストレス)は、過去約1000年で最高レベルに達している。
研究チームは、物理法則に基づく地震サイクルモデルと、堆積物や樹木の年輪など地質学的記録を用いて、2つの断層系の南部で応力が約1000年にわたりどのように蓄積し、解放されてきたかをシミュレーションした。
筆頭著者のリリアン・バークハードは「明日地震が起こるという意味ではない」と強調する一方で、これらの断層系が、研究記録の上では「かつてないほど大きな負荷がかかった状態」にあると述べた。
研究チームは特に、サンアンドレアス断層とサンジャシント断層が接近するロサンゼルス北東部のカホン峠が、「地震ゲート」の役割を果たしているのではないかと考えている。ここで断層の破壊が別の断層に広がるのを食い止める場合もあれば、1回の地震で2つの断層に破壊を連鎖させる場合もある。
連鎖的に破壊が起きれば、単一の断層で発生する大地震よりも被害は大きくなる可能性があり、ロサンゼルスを含む人口密集地域に広く影響が及びかねない。