[ロンドン/シンガポール 25日 ロイター] - 海運データ分析会社ケプラーによると、米国とイランの戦闘終結の覚書合意によるホルムズ海峡の再開を受け、今週の海峡経由の原油輸送量が2月末の交戦開始以降で最も多くなった。覚書合意によって航行の差し迫ったリスクが軽減され、海峡を通過する船舶数は増加基調にあるものの、地政学的な不確実性は依然として残っており、航行量は交戦開始前の水準を下回っている。
海運関係者は、海峡中央部に敷設されている機雷によるリスクのほか、イラン革命防衛隊の動きも不透明なため、通過する船舶の数は限られていると説明した。
ケプラーによると、25日に原油計600万バレル積載のタンカー4隻のほか、イラン産原油400万バレル積載のタンカー2隻が海峡を通過。24日には1080万バレル程度積載のタンカー6隻が通過した。ただ、足元では全体として輸送量を推定することは困難となっている。
ライト米エネルギー長官は24日、ロイター・グローバル・エネルギー・フォーラムで、過去24時間に約2000万バレルの原油が海峡を通過したと述べた。一方、革命防衛隊は25日、海峡の安全な通過はイランが指定した航路に限られるとし、順守しない船舶に対しては措置を講じると言及した。英海上警備会社アンブリーは、パナマ船籍の石油タンカーが進路変更の指示を受けたと指摘している。
国際海事機関(IMO)のデータによると、ホルムズ海峡で足止め状態にある船舶の避難に向けて今週立ち上げられた枠組みにより、今月23日以降、推定1100人を乗せた57隻程度が海峡を通過した。