Patricia Zengerle
[ワシントン 24日 ロイター] - トランプ米政権は24日、議会に対し876億ドルの追加予算を要請した。大半はイランとの戦争に関連するもので、紛争に既に不満を募らせる議員らとの新たな対立の火種となりそうだ。
要請には軍事費として671億5000万ドルが盛り込まれた。昨年度に計上された約1兆ドルと、トランプ大統領が来年度分として求める1兆5000億ドルとは別枠となる。
ホワイトハウスによると、今回の要請はイラン戦費を賄うもので、軍人や即応態勢の維持、兵器在庫再構築の費用、機密プログラムなどが含まれる。
軍事費には弾薬を調達し、米国の産業基盤を強化し、重要な能力を支えるための210億ドルが含まれる。
米議会上院は23日、トランプ氏にイランへの軍事行動の停止を求める決議案を可決した。数週間前には下院でも可決されており、上下両院でトランプ氏に対する共和党の反発が強まっていることが浮き彫りになった。
トランプ氏は24日、連邦議会議事堂での昼食会の際、決議案に賛成票を投じた共和党議員の一人であるビル・カシディ上院議員と、戦争を巡り怒鳴り合いになった。
追加予算要請にはすでに反発が出ている。議会が要請を受け取った後、上院民主党トップのシューマー院内総務は「われわれは米国民のコストを下げるべきで、トランプ氏に再び白紙小切手を切るべきではない」とXに投稿した。
上院歳出委員会の民主党筆頭委員パティ・マリー上院議員は、軍人らへの処遇が確保されるよう要請を精査するとしつつ、「この破滅的な選択による戦争にさらに数百億ドルもの予算を無条件に承認するつもりはない」と語った。
追加予算要請には、アフリカでのエボラ出血熱流行への対応費約14億ドルも含まれる。内訳は国際人道支援に8億ドル、流行を予防、検知し、対応するための世界保健安全保障向けに5億ドル。ホワイトハウスは「この資金は米国民を守り、米国への感染拡大を食い止める上で極めて重要だ」とした。
このほか、米国の農家を支援するための111億ドルも盛り込まれている。