Abigail Summerville
[ニューヨーク 24日 ロイター] - 米国株式市場はナスダック総合とS&P500が続落。バリュエーションに対する懸念がくすぶる中、ハイテク株の売りが広がった。一方、ダウ工業株30種は反発。原油価格の下落を材料に航空・旅行関連株が上昇した。
原油価格はイラン戦争開始前以来の安値に下落した。ホルムズ海峡で立ち往生していた多くのタンカーが出航し、供給懸念が緩和した。トランプ米大統領は24日、イランが米国に対し、ホルムズ海峡を通航する船舶への通航料を要求していないと伝えてきたと述べた。
S&P500の旅客航空株指数は5.2%上昇。旅行会社エクスペディア・グループとブッキング・ホールディングスもそろって値上がりした。
ハイテク株は軟調で、引け後発表の半導体メーカー、マイクロン・テクノロジーの決算への関心が一段と高まった。同社株は年初来200%超上昇しているが、この日は0.3%安で取引を終えた。ただ時間外取引では上昇。第3・四半期(3―5月)の売上高と第4・四半期見通しが市場予想を上回った。
半導体設計のセレブラス・システムズは19.6%急落。新規株式公開(IPO)後初の決算報告で、通期の利益率が第1・四半期の水準を下回るとの見通しを示した。また、オープンAIが「ハラペーニョ」と名付けた自社開発の推論用半導体を発表したことも株価の重しとなった。
ハイパースケーラー(大規模クラウド事業者)による負債を裏付けとした支出への懸念や、米連邦準備理事会(FRB)が一段とタカ派的になるとの警戒感の高まりが、今週の市場の下落に拍車をかけた。ナスダック100の時価総額は1兆ドル超吹き飛んだ。
ファウンダーETFのパートナー兼ポートフォリオマネジャー、マイケル・モナハン氏は「中東を巡る議論は収束しつつあり、エネルギー価格は下がってきている」と指摘。その上で「ただ、AI関連の設備投資拡大は続いている。なぜか市場は支出を受け取る側を好み、支出する側を罰してきた」と語った。
S&P500の主要11セクターのうち6セクターが上昇し、工業が1.2%高と最も値上がりした。一般消費財も0.8%上昇し、情報技術とエネルギーの下げを一部相殺した。
住宅建設株は急伸。トランプ氏が手頃な価格の住宅の建設・供給を加速するための超党派の包括的住宅法案への署名を中止したことが背景。ホブナニアン・エンタープライズは11.3%高、パルトグループは7.2%高、トール・ブラザーズは6.7%高となった。
レンタカー大手のハーツは40.7%急落。第2・四半期の調整後コア利益が見通しレンジの下限付近になるとの見方を示し、1億ドルの普通株発行案を発表した。
ニューヨーク証券取引所では値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を1.03対1の比率で上回った。ナスダックでも1.08対1で値下がり銘柄が多かった。
米取引所の合算出来高は258億4000万株。直近20営業日の平均は229億2000万株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 51848.9 +182.0 +0.35 51660.7 52248. 51617.7
0 6 5 69 3
前営業日終値 51666.8
4
ナスダック総合 25476.6 -110.4 -0.43 25578.6 25840. 25354.6
4 0 2 56 6
前営業日終値 25587.0
4
S&P総合500種 7358.22 -7.24 -0.10 7370.88 7428.0 7336.82
6
前営業日終値 7365.46
ダウ輸送株20種 21609.0 -22.48 -0.10
4
ダウ公共株15種 1149.12 +12.59 +1.11
フィラデルフィア半導体 13458.2 -24.31 -0.18
0
VIX指数 18.63 -0.86 -4.41
S&P一般消費財 1860.71 +14.70 +0.80
S&P素材 639.56 +2.11 +0.33
S&P工業 1525.94 +17.83 +1.18
S&P主要消費財 942.28 +5.24 +0.56
S&P金融 894.09 -2.73 -0.30
S&P不動産 283.65 -1.09 -0.38
S&Pエネルギー 816.59 -14.40 -1.73
S&Pヘルスケア 1789.48 +14.03 +0.79
S&P通信サービス 447.72 -2.73 -0.61
S&P情報技術 6584.21 -42.48 -0.64
S&P公益事業 463.02 +4.81 +1.05
NYSE出来高 15.44億株
シカゴ日経先物9月限 ドル建て 69565 + 5 大阪比
シカゴ日経先物9月限 円建て 69465 - 95 大阪比