Makini Brice Sarah Young Giselda Vagnoni
[パリ/ロンドン/ローマ 24日 ロイター] - 西欧では24日も熱波に見舞われ、フランス・パリで気温が6月の最高記録となる40.9度に達した。死者は少なくとも50人に上っている。電力供給に支障が生じ、学校や文化施設が閉鎖された。異常な高温は今週末まで続く恐れがあるという。
フランスの電力の大半を供給する原子力発電所は、高温により冷却用水の確保が制限されたため、出力を総需要の約7%分削減した。
当局によると、フランスでは熱波の到来後、川で溺れるなどして少なくとも48人が死亡した。また、幼い子ども2人が車内で熱中症により死亡した。
前日にはフランス南西部ピソスで44.3度を記録し、約80年前に観測が始まって以来、最高記録を更新していた。
英国でも、南部イングランドで36.1度と、6月の最高気温を記録した。鉄道網も熱波の影響を受け、ロンドン地下鉄の主要路線で遅延や速度制限が生じたほか、一部の通勤列車が運休した。ウェールズでも一部の列車が酷暑のため運休した。
イタリアでは、保健省が、フィレンツェ、ミラノ、ローマ、トリノ、ベローナを含む16都市に最高レベルの熱波警報を発令。熱波はさらに激しさを増し、28─29日にピークに達する恐れがあると警告した。
ロイター・クライメート・モニターによると、今回の熱波はギリシャ文字の「オメガ」のような形で中央に熱い空気の膨らみ、その両側に冷たい空気が配置される「オメガブロック」と呼ばれる気圧配置が原因。気温は平年より最大18度も押し上げているという。
フランス気象庁は、今回の状況は、欧州全体で推定8万人の超過死亡をもたらした2003年8月の熱波に匹敵すると警告した。