Melanie Burton Helen Clark
[メルボルン/パース 24日 ロイター] - オーストラリアの資源セクター全体で労働争議が激化しており、収益性の高い鉄鉱石鉱山や港湾ではストライキのリスクが高まっている。BHPなどの大手企業が同国の投資面の魅力を損なっていると警告している高コストや煩雑な規制にさらに追い打ちをかける形となっている。
2022年に労働党政権が、複数の雇用主を対象とした賃金協定の交渉権、業界全体のストライキを認める法律を制定して以来、鉱業労働組合は争議を激化させている。
オーストラリア統計局のデータによると、25年第4・四半期には、全国で紛争による労働日数の損失が22年以来の最高水準に跳ね上がった。同国が4%のインフレ率と過去1年間に3回の利上げに直面する中、労働者は賃上げと雇用の安定を求めて闘争を繰り広げている。
オーストラリアの労働組合は17日、INPEXとの賃金などを巡る交渉が妥結し、北部ダーウィンの液化天然ガス(LNG)事業の「イクシス」施設でのストライキを終結させると発表した。INPEXも労組と「基本」合意に達したと確認した。
グリフィス大学のデビッド・ピーツ教授(労使関係学)は「この地域の石油・ガス部門で労働組合が勝利を収める姿を見れば、多くの労働者に、労組加入によって状況を変えることができると伝えることになるだろう」と述べた。
一方、オーストラリアの鉱山労働者の賃金はすでに世界最高水準にある。
モーニングスターのアナリスト、ジョン・ミルズ氏は、労働争議の激化が賃金上昇につながれば「BHPなどは可能な限り自動化を推進し続けるだろう」と述べた。