[台北 24日 ロイター] - 台湾の顧立雄国防部長(国防相)は24日、中国による攻撃の警戒時間が短くなっているとして、台湾軍は戦争が起きた際に即応できるかを検証する必要があるとの考えを示した。
台湾軍は今週、5日間にわたる「即時戦闘準備演習」を実施している。中国軍が台湾周辺で定期的に実施している演習を突如として実際の攻撃へと転換するシナリオを基にした演習も開始している。
顧氏は立法院(国会)で記者団に対し、今回の演習は迅速な対応能力と戦闘態勢への即時移行能力をより重視していると説明した。
「平時から戦時態勢へ転換する上で必要だとわれわれが考えるスピードを構築することが目的だ」とし、「言い換えれば、現在の敵による脅威の状況を踏まえ、警戒時間が短くなっているとわれわれは考えており、即応できるかを検証する必要がある」と述べた。
演習では、分散型の地域指揮体制下でも軍が対応可能かどうかにも重点を置いているという。
中国国務院台湾事務弁公室の報道官は24日、今回の演習は民主進歩党(民進党)の「武力による独立を求める悪意」を示すものだと主張。「強大な人民の軍の前では、民進党当局の虚勢は全く無意味であり、台湾を傷つけ破壊し、自らの破滅を招くだけだ」と述べた。
その上で、中国は「平和的統一」の実現に向け最大限の努力を払う用意があると改めて表明した一方、「われわれは武力行使の放棄を決して約束せず、いかなる形であれ台湾独立を求める分離主義活動の余地を残すこともない」と強調した。