Howard Schneider

[ワシントン 23日 ロイター] - 中東紛争で一時1バレル120ドルを超えた原油価格は、米国の国内総生産(GDP)を約0.3ポイント押し下げたものの、輸入原油への依存度が高かった1980年代に比べれば影響が小さかったことが、米ダラス地区連銀の調査で分かった。米国以外での経済活動は1.7ポイント下げたと推計した。

調査では、もし今回と同じような規模の原油供給ショックが1980年代に起きていれば、それぞれ5.6ポイント、6ポイント下げていたと推計した。2026年第1・四半期の米GDPは前年同期比で1.6%増えた。

攻撃を受けたイランはホルムズ海峡を事実上封鎖し、世界の石油供給が約15%減少。原油の価格上昇、世界の一部地域での供給不足、全体的な需要減少を招いて世界の商品市場は混乱に陥った。

一方、原油の純輸出国である米国にとってはもろ刃の剣となり、ガソリン価格上昇によって消費者が打撃を受ける一方、石油関連企業や株主には利益をもたらす。また米国のGDPは以前よりもエネルギーへの依存度が低くなっている。

調査によると、中東で原油の供給混乱があった1970年代と80年代には、米国はGDPの約8%を石油に費やしていた。これに対し現在は約3%にとどまっており、影響が限定的だった要因となった。

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