Shashwat Chauhan
[23日 ロイター] - 23日の米ナスダック総合指数が前日比2.2%下落した。けん引役となってきたフィラデルフィア半導体指数が7.9%下げたことが主因。AI(人工知能)ブームで最大の上昇銘柄の1つだったマイクロン・テクノロジーは13%の大幅下落となった。
ナスダックは4月上旬からの約30%急騰を経て、今月2日の高値からは5%超の下落。時価総額世界一のエヌビディアは4.1%下げ、時価総額は5兆ドルを割り込んだ。マーベルは9.4%、クアルコムは8%それぞれ下落。マイクロンは24日の取引時間終了後に決算を発表予定だ。
S&P500種総合指数で今年に入って伸び率が最大だったメモリー半導体メーカー株も売り浴びせられ、サンディスクは14%、ウェスタンデジタルは8.5%それぞれ下落。韓国のメモリー半導体メーカー株も大幅に下げた。
半導体以外ではテスラが5.8%下げ、ナスダックを最も大きく押し下げた銘柄の1つとなった。
ベアードの投資戦略アナリスト、ロス・メイフィールド氏は「取引は極めて集中しており、資金の流れに左右されやすいため、比較的わずかな市場心理の変化にも敏感に反応してしまう」と指摘。「これはAI関連のファンダメンタルズと密接に関連しているようにはみえず、むしろここ数カ月間のグローバルなハイテク株への過度な集中と、巨額の資金流入が今まさに解消され始めていることが要因だ」との見方を示した。
他のハイテク大手企業の株価はまちまち。アルファベットは1%安、アップルは0.9%下落、マイクロソフトは1.8%上げた。ワークデイやセールスフォースといったソフトウエア銘柄も上昇した。これらの銘柄はAI普及の打撃を受けるとの懸念から、今年に入ってから売り込まれる場面があった。
宇宙関連企業スペースXの新規株式公開(IPO)は熱狂を巻き起こしたが、ここ数営業日に急落して17日以降は時価総額が6000億ドル超も失われた。
コイン・ビューローの共同創業者で、クロスアセット・アナリストのニック・パックリン氏は「これをチャンス再来の買い場と捉えることには慎重になるべきだ。下落の規模は劇的にみえるが、浮動株数がこれほど少ない銘柄にとっては、こうした変動は珍しくない」と言及した。
スペースXの株価は、IPOの公開価格の135ドルを10%超も上回っている。同社は今週初め、社債の発行も発表した。
大規模なIPOは、初期段階でしばしば乱高下に直面する。ロイターが過去5年間に評価額が高かった50件のIPOを分析したところ、約4分の3のケースで大型IPOに投資するよりもS&P500種指数連動ファンドを購入した方が有利だったことが示された。
金利に敏感なハイテク株も、米連邦準備理事会(FRB)のウォーシュ議長の下で金融引き締めが進むという見通しの打撃を受けている。とりわけ最近の経済指標は経済の底堅さを示しているため、影響が顕著だ。