[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、米連邦準備理事会(FRB)はタカ派姿勢を強めているとの見方を背景に、ドルが円やユーロなどの主要通貨に対して上昇した。対円では161円台半ばで推移。161.96円を超えれば、1986年以来約40年ぶりのドル高・円安水準になり、政府・日銀による為替介入が引き続き警戒されている。

終盤の取引でドルは対円で0.01%高の161.55円。

片山さつき財務相は23日、ベセント米財務長官と22日に会談し、世界の金融市場について協議したと明らかにした。為替介入の可能性については、日米間で「常に必要であれば断固たる措置を取るとしっかり合意」しており、「そこは全く揺るぎはない」と述べた。

日本の金融当局は為替介入の可能性について明確なシグナルを出しておらず、市場は対応を見極めかねている。こうした曖昧な姿勢は、当局が市場とのコミュニケーション手法を変更している可能性を示唆している。

一方の米国では、FRBはウォーシュ新議長の下で初めてとなった16─17日の連邦公開市場委員会(FOMC)で予想通りに金利据え置きを決定したが、内容はタカ派的だったと受け止められており、市場では年内の利上げ観測が強まっている。

CMEフェドウォッチによると、7月28─29日の次回FOMCで少なくとも0.25%ポイントの利上げが決定される確率は36.3%と、1週間前の8.5%から大きく上昇。その次の9月15─16日のFOMCでの利上げ確率も69.1%と、1週間前の29.1%から大きく上昇した。

マネーコープ(コネティカット州スタンフォード)のトレーディング・ストラクチャード商品部門責任者、ユージーン・エプスタイン氏は「足元のドル高の背景を突き詰めれば、結局はFRBのタカ派姿勢に行き着く」と指摘。先物市場で織り込まれているFRBの利上げ確率はここしばらくで最も高い水準にあるとし、「結局のところ、(市場の動意は)金利に集約される。市場ではこれまでよりもはるかに強いタカ派姿勢が織り込まれ始めており、株式、金相場、ドル相場を含めた市場全体にそれが反映されている」と述べた。

終盤の取引で主要通貨に対するドル指数は0.38%高の101.39。一時101.42と、2025年5月以来の高値を付けた。

ユーロ/ドルは0.41%安の1.1380ドル。一時は1.1374ドルと、25年6月以来の安値を更新。ソシエテ・ジェネラルのチーフ外為ストラテジスト、キット・ジャッケス氏は「米経済はユーロ圏経済より強く、市場では欧州中央銀行(ECB)よりもFRBによる利上げの確率がより多く織り込まれている」としている。

ドル/円 NY午後3時 161.55/161.59

始値 161.45

高値 161.61

安値 161.45

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1378/1.1379

始値 1.1400

高値 1.1402

安値 1.1377

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