Alexander Cornwell Steven Scheer
[エルサレム 23日 ロイター] - イスラエルのベネット元首相は23日、エルサレムで開かれたJNS国際政策サミットに登壇し、イランの反政府デモ参加者を支援するため、衛星通信「スターリンク」インターネット受信機をイラン国内に密かに持ち込む計画があったと明らかにした。ネタニヤフ現政権が計画を最後まで実行しなかったという。
米実業家イーロン・マスク氏率いる宇宙企業スペースXが手がける「スターリンク」は衛星インターネット接続サービスを提供している。2021─22年に首相を務めたベネット氏は「インターネットやソーシャルネットワークの利用を続けられるように数万台のスターリンク受信機を入手し、イランへ密輸するプロセス」を主導したと述べた。
イランは以前、安全保障を損なう目的でイスラエルと米国が受信機を密かに持ち込んでいると非難していた。スターリンクはイランでサービス提供を許可されていないが、マスク氏はサービスが利用可能だと述べていた。
ベネット氏は、受信機はデモ参加者らが連携し、最終的にイラン政府を打倒できるようにする目的があったとした上で、現政権は取り組みを中止したため「抗議活動が起こった際、インフラが整っていなかった」と主張した。
イラン当局は、今年1月の全国的な抗議活動や、2月末に始まった米イスラエルとイランの交戦中を含めた時期に、一般市民のインターネットアクセスを遮断。ロイターは以前、一部のイラン人がネット遮断中にスターリンクを利用したと報じていた。
ベネット氏は右派政党の党首で、今年10月までに予定されている総選挙で政権奪還を目指している。イスラエルや中東諸国はイラン政府を「最終的に打倒」する必要があると話した。