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[ビュルゲンシュトック(スイス)/ドバイ 21日 ロイター] - スイス外務省は、米国とイランの協議が仲介国も参加して21日に中部ビュルゲンシュトックで始まる予定だと発表した。イランがイスラエルのレバノン攻撃に反発してホルムズ海峡の再封鎖を宣言する中で、戦闘終結を含む覚書を前進させ最終合意を目指す。

米国はバンス副大統領が交渉の代表で、ウィットコフ中東担当特使、トランプ大統領の娘婿のクシュナー氏が参加。イランの代表団はガリバフ国会議長、アラグチ外相のほか、安全保障、中央銀行、石油部門の政府高官で構成すると、同国メディアは報じた。

イラン外務省のバガイ報道官は国営メディアに対し、イラン、米国、仲介国のカタールとパキスタンによる4カ国協議が21日午後に開催されると述べた。4カ国協議に先立ち、カタール、パキスタンと協議するとしている。

パキスタンは、シャリフ首相とムニール陸軍元帥が現地入りしたと発表した。

バンス氏は日本時間21日午後にスイスのエメン空軍基地に到着した。ワシントン郊外の米軍基地から発つ際、協議は「数日」に及ぶとの見通しを示し、「核問題やレバノンの停戦問題で進展を遂げることを期待している」と記者団に述べた。FOXニュースとのインタビューでは、覚書で定めた停戦は維持されると確信していると語った。

イランのパクネジャド石油相は21日、西側諸国が合意の精神を順守し続けるならば、イランの石油部門は世界経済に大きな投資機会を提供すると指摘。数百件の投資プロジェクトや技術・運営面の提携契約がいつでも締結可能な状態にあると述べた。石油省傘下のニュースメディア「シャナ」が伝えた。

<ホルムズ海峡「再封鎖」、トランプ氏「米が通航料も」>

ただ、イランのタスニム通信は同日、交渉団に近い情報筋の話として、レバノンでの停戦が順守されず、イラン産原油の販売に関する免除措置が発令されない限り、ホルムズ海峡は再開されない見込みだと報じた。

17日に正式署名された暫定合意の覚書では、米国がイラン周辺の海上封鎖を解除し、イランはホルムズ海峡の商船の安全かつ無償の航行を60日間確保するとしていたが、イランのイスラム革命防衛隊は20日、レバノンでのイスラエルの「犯罪」と、米国による停戦合意の違反を理由に、海峡の封鎖を宣言し、接近する船舶は危険にさらされると警告した。

イランのモフベル最高指導者顧問はXで、レバノンを含む「全ての戦線」での停戦という覚書の第1項を米国が履行していないと非難。合意が紙切れに過ぎない限り、中東のエネルギー供給が停止した状態が続くと述べた。

一方、米中央軍は、20日に商船55隻が海峡を通過し、大量の貨物や1700万バレル以上の石油が輸送されたと発表。米軍は船舶の航行継続を確保すると表明した。

トランプ大統領は20日、協議が決裂しない限り、60日間の停戦期間およびその後もホルムズ海峡の通航料は徴収されないと自身のSNS(交流サイト)に投稿。最終合意が成立しない場合、「中東諸国の守護天使として提供したサービス」の対価として、米国が通航料をとる可能性を示唆した。

イランのファルス通信は21日、軍関係者の話として、ホルムズ海峡が依然閉鎖された状態にあり、革命防衛隊海軍は追って通知があるまでいかなる船舶の通航も認めていないと報じた。

<レバノン攻撃続く>

レバノンでは、19日の停戦発効後もイスラエルによる親イラン民兵組織ヒズボラを標的とする攻撃が継続、レバノンの発表によると20人が死亡した。

レバノン国営通信社NNAによると、イスラエル軍は20日、ヒズボラの拠点があるレバノン南部とベカア高原を攻撃した。イスラエルはヒズボラの攻撃に応戦していると主張。ヒズボラはイスラエルにレバノンでの「行動の自由」を許さないと表明した。

イスラエルは、米国とイランの合意の当事者ではないとし、レバノンでイスラエル軍が制圧した地域で軍を駐留させ続けるとしている。イスラエルのチャンネル12テレビは、首相と国防相が軍に対しレバノンでの攻撃停止を指示したものの、軍は制圧地域から撤退しないと報じた。

イスラエル軍当局者は、ヒズボラが夜間にレバノン南部のイスラエル部隊に向けて50発以上の飛翔体を発射したため、ヒズボラの標的を攻撃したと説明した。軍は、イスラエルは停戦を順守しており、イスラエルやその部隊に対するいかなる脅威に対しても引き続き行動すると声明で表明した。

レバノン保健省によると、交戦が再開した3月2日以降のイスラエルの攻撃で、医療従事者、女性、子どもを含む4057人が死亡。イスラエル当局によると、ヒズボラとの戦闘で少なくとも兵士32人と民間人4人が死亡している。

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