精神医療施設「ブルーム・ビヘイビアル・ヘルス」の最高臨床責任者であるブライアン・ルッツは、今回の新しい研究は興味深いものの、臨床への応用にはまだ課題があると指摘する。

「うつや不安を抱える患者は、安価で、偏見を持たれにくい治療法を求めており、プロバイオティクスは潜在的な選択肢になり得る。しかし、医療従事者は慎重であるべきだ。患者が期待のあまり、科学的根拠に基づいた治療を後回しにしてプロバイオティクスに頼ってしまう危険性があるからだ」

ルッツによれば、最大の教訓は、プロバイオティクスはあくまで補助であり、代替手段ではないということだ。

「今後、プロバイオティクスとメンタルヘルス改善の関連性がさらに証明されたとしても、総合的な治療の一部にすぎない。セラピーや薬物治療の代わりにはならない」とルッツは言う。

今回の結果は心強いものだが、プロバイオティクスがメンタルヘルスを劇的に変えるといった主張をしているわけではない。また、小規模な予備研究であるため、効果を確定させ、対象を絞り込むにはより大規模な研究が必要となる。

それでも研究チームは、今後の研究につながる十分な成果だと考えている。

共同筆頭著者であり、タタ医療センターの医師のアビナバ・ゴシュは、研究を実用的な医療に結びつけることが目標だとした上で、「手頃な価格のヘルスケアをより多くの人々に届けることで、公衆衛生に貢献したい」と述べている。

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