America Hernandez
[パリ 18日 ロイター] - 欧州連合(EU)域内に拠点を置く企業は2027年から、域外の買い手向けであってもロシア産液化天然ガス(LNG)の販売を禁じられることが、ロイターが18日に確認した書簡で明らかになった。
書簡は欧州委員会のヨルゲンセン委員(エネルギー担当)の事務所が6月1日付で、海運仲介・LNGコンサルティング会社のポーテン・アンド・パートナーズに宛てたもの。「この禁止措置は、企業が第三国向けにロシア産LNGを取引・販売することを禁じる。ロシア産LNGがEU向けであるか否かは関係ない」としている。
EUはロシアのウクライナ侵攻を受け、27年までにロシア産ガスの輸入を停止することを決定した。しかし、ロシア産LNGの長期契約を抱えるEU域内企業は、これらの規制と対ロシア制裁を踏まえ、契約済みの貨物をEU域外の買い手に振り向けることが可能かどうか不明確だと指摘していた。
書簡では「EU域内事業者によるロシア産LNGの移転は、最終仕向け先にかかわらず、LNG禁輸の枠組みの下で禁止される」と明記している。
EUは25年、ロシア北極圏西部のヤマルLNGプロジェクトから1494万トンを輸入しており、26年はこれを上回るペースとなっている。フランスのトタルエナジーズ、ドイツのSEFE、スペインのナトゥルジーはいずれも長期購入契約を結んでいる。