4月10日にベルリンで行われたワールドプレミアに出席した(左から)キング、ジャファーと父のジャーメイン BEN KRIEMANN/GETTY IMAGES FOR UNIVERSAL PICTURES
4月10日にベルリンで行われたワールドプレミアに出席した(左から)キング、ジャファーと父のジャーメイン BEN KRIEMANN/GETTY IMAGES FOR UNIVERSAL PICTURES

ある人には、こう言われた。「グレアム、『ビリー・ジーン』はどうするんだ? 史上最も有名なパフォーマンスだし、ムーンウォークが世に広まった瞬間だぞ」

マイケルの家族関係は複雑で、それも大きな挑戦だった。課題は次々に現れた。理由はご存じだろうが、はっきり言ってマイケル・ジャクソンはハリウッドの配給会社や出資者を説得しやすい題材ではなかった。挑戦が難しければ難しくなるほど、私は諦めたくなくなった。

マイケルも(『ボヘミアン・ラプソディ』で描いたクイーンの)フレディ(・マーキュリー)も音楽で人々をつなげた。私の目的は映画を通じて人々をつなぐこと。それが達成できれば満足だし私の原動力になった。

彼を好きになるか嫌いになるかは私が決めることではないが、映画を見て、少なくともマイケルという人間を感じ取ってほしいと思う。

──「世界が見たことのないマイケルの一面を届けたい」と言っていたが、何を見せたかったのか。

彼がほかのどんな人とも違ったことだ。マイケル・ジャクソンと比較できる存在はいない。作中に彼が母親とアイスクリームを食べながら、「ラマを飼いたい」と言い出すシーンがある。

しかも、「ペットじゃなく友達なんだ」って。もし自分の息子がそんなことを言ったら、親なら誰でも「動物は友達じゃない。カウンセリングを受けたほうがいいんじゃないか」と言うだろう。

私にとって、これこそが世界に伝えたいマイケルの側面で、彼の後の人生を理解する手掛かりにもなる。

ジャクソン一家との出会い
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