トランプ米大統領は16日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれている仏エビアンでウクライナのゼレンスキー大統領と会談した。「非常に良い」会談だったとし、ロシアはウクライナと和平を結ぶべきだと述べた。
トランプ大統領は記者団に対し、ロシアとウクライナ双方の戦場で多くの若者が命を落としている現状に言及した上で、戦争終結に向け「できることは何でもする」とし、「ロシアは(戦争終結に)合意すべきだ」と語った。ただ、ロシアに対する圧力を強めるための具体的な措置の詳細は示さなかった。
メルツ独首相は、トランプ氏がロシアに戦争終結を促したことを歓迎すると述べ、「トランプ氏は極めて協調的で、注意深く耳を傾けていた」と言及。「戦争終結に向けあらゆる手段を尽くした取り組みが進められる中、(トランプ氏の発言は)改めて一定の楽観を抱かせるものだった」と語った。
ゼレンスキー大統領はこの日、G7の一部首脳と会談。トランプ大統領とのグループ会談後、ロイターに対し、ロシアが戦争で勝利していないという点でG7首脳は一致したと語った。また、ロシアを交渉のテーブルに着かせるため、ロシアの石油輸出、銀行部門、軍事生産を標的とした追加制裁についても協議したと明らかにした。
ウクライナの公共放送局はその後、ゼレンスキー大統領がトランプ大統領と再度会談することを望むという発言を放映した。ゼレンスキー氏は「今後24時間中に、両国のチームはさまざまなレベルで会合を続けていく」とし、「17日にはトランプ大統領と個別に会談する予定だ」と述べた。
複数の欧州の外交筋によると、ゼレンスキー氏はロシアによる攻撃で損傷した首都キーウのペチェルスカヤ大修道院の画像をトランプ氏に示し、トランプ氏はこの攻撃に不快感を示したという。ペチェルスカヤ大修道院は11世紀に建造され、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている。
外交筋はまた、会談の雰囲気は建設的なものだったと述べた。
また、トランプ氏は、イランとの戦闘停止に向けた暫定合意を受け市場が安定したことを踏まえ、ロシア産石油に対する制裁免除を終了させる余地があるとの認識を表明。ただ、広範な制裁措置については言及を避けた。

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