[エビアン(フランス) 16日 ロイター] - トランプ米大統領は16日、ロシアはウクライナと和平を結ぶべきだと述べ、自ら和平に向けた取り組みを支援する考えを示した。ただ、ロシアに対する圧力を強めるための具体的な措置の詳細は示さなかった。
ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日、主要7カ国首脳会議(G7サミット)が開かれている仏北東部エビアンで各国首脳と会談。トランプ氏はロシアとウクライナの戦争終結に向けた関与を改めて重視する姿勢を表明し、ゼレンスキー大統領とG7首脳との会談は「極めて良好だった」と述べた。
トランプ氏はゼレンスキー大統領と個別の会談を行う予定。これに先立ち、ウクライナ大統領府は、ゼレンスキー氏がトランプ氏のほか、ルビオ米国務長官と話し合っている写真を公開した。
トランプ氏は記者団に対し、ロシアとウクライナ双方の戦場で多くの若者が命を落としている現状に言及した上で、戦争終結に向け「できることは何でもする」とし、「ロシアは(戦争終結に)合意すべきだ」と語った。
複数の欧州の外交筋によると、ゼレンスキー氏はロシアによる攻撃で損傷した首都キーウのペチェルスカヤ大修道院の画像をトランプ氏に示した。ペチェルスカヤ大修道院は11世紀に建造され、国連教育・科学・文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録されている。外交筋によると、トランプ氏はこの攻撃に不快感を示したという。
外交筋は、ゼレンスキー氏との会談は建設的だったとした上で、「ロシアが現在、防御的な立場にあるとの分析で一致しているもようだ」と指摘。ただトランプ氏は、米国による対ロ追加制裁について明確な支持は示さなかったという。
トランプ氏は記者団に対し、イランとの戦闘停止に向けた暫定合意を受け市場が安定したことを踏まえ、ロシア産石油に対する制裁免除を終了させる余地があるとの認識を表明。ただ、広範な制裁措置については言及を避けた。