Christina Amann

[ベルリン 10日 ロイター] - 中国の電気自動車(EV)大手のBYD(比亜迪)は、欧州における同社第2の組立工場として、南欧にある既存工場の買収を検討しており、候補地にはスペインなどが含まれる。エグゼクティブバイスプレジデントのステラ・リー氏が10日、ドイツ・ベルリンで開催した小型EV「ドルフィンG」の欧州発売イベントで発言した。

リー氏は候補として挙がっている他の具体的な国名や、立地決定の時期については言及しなかった。同氏は前日にロイターに対し、BYDの最優先事項は、今年第4・四半期に同社初の欧州拠点となるハンガリー工場での生産開始だと語った。生産開始は当初の契約より約1年遅れとなる。その一方で、トルコでの工場建設は一時的に見合わせている。

BYDの昨年の欧州販売台数は前年比270%増の約18万8000台に達し、今年1─5月までの欧州販売台数は前年同期比で2倍以となる10万台を超えた。欧州域内でEVを生産すれば、中国製EVに対して欧州連合(EU)が課している追加関税を回避できる。

一方、欧米自動車大手ステランティスは、稼働率の低い欧州の工場スペースを中国の浙江零跑科技(リープモーター)や東風汽車などの自動車メーカーに貸し出す契約を推進している。

BYDの欧州特別顧問を務めるアルフレド・アルタビラ氏はロイターに、EUが提案している自動車の現地調達率に関する「メイド・イン・ヨーロッパ」規則が、新規に工場を建設する場合は生産を開始する前に発効するため、中国の自動車メーカーは既存工場を物色していると指摘。新規に工場を立ち上げる時間がないため、既存施設を確保して改修するしかないと説明した。

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