Timour Azhari
[10日 ロイター] - サウジアラビアは、レバノンからの輸入を約5年ぶりに解禁した。苦境にあるレバノン政府への支持を示すもので、親イラン武装組織ヒズボラとイスラエルの長年の紛争で打撃を受けてきた企業にとっても救いとなる可能性がある。
サウジ国営通信SPAによると、サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子は10日、レバノン政府が国家機関の再建に向けて「前向きな措置」を講じたとして、レバノンからの輸入再開を命じた。
SPAによると、決定はレバノンのアウン大統領とサラム首相の要請を受けたもの。両首脳は2025年1月にサウジの支援を受けて就任したが、ヒズボラとイスラエルの戦闘が続く中、国家統治の確立に苦慮してきた。
両首脳はムハンマド皇太子に対し直ちに謝意を表明。アウン大統領は今回の措置について「国民経済の再生に大きく貢献し、幅広い分野のレバノンの生産者と輸出業者を支援することになる」と述べた。
21年の禁輸措置は当初、農産物の輸入を対象としていたが、その後全ての品目に拡大された。レバノンとシリアで生産されるアンフェタミン系の覚醒剤「カプタゴン」が食品や家具などの貨物に隠して密輸されていた問題を受けた措置だった。