[ロンドン 10日 ロイター] - 20カ国・地域(G20)の金融監督当局でつくる金融安定理事会(FSB)は10日公表した報告書で、AI(人工知能)の自律性が高まることで金融システムへのリスクが増大する可能性があると述べ、導入の加速に伴う新たな規制を求めた。
自律型AIについて、そのリスクには不正・違法行為、データ漏えい、接続されたシステムの混乱などが含まれると指摘。「AIエージェントは人間の監視にとって明確な課題となる」とし、従業員が気付かないまま、あるいは迅速に介入できないまま、企業の意図から逸脱した行動を取る可能性があると警告した。
こうしたリスクに対処するため、金融機関に対し、AI利用に関する明確な境界線を定め、安全対策を組み込むよう促している。拘束力のないこのガイドラインは7月22日まで意見を募集している。
また、AIエージェントが実行できる範囲に制限を設け、一定の閾値を超える金融取引など、リスクの高い行動には人間の承認を必要とする提案も盛り込んでいる。