インドにはチェトリ(写真)のように優秀な選手もいるのにW杯に出られないのは「ディアスポラ」を拒む姿勢が一因か
インドにはチェトリ(写真)のように優秀な選手もいるのにW杯に出られないのは「ディアスポラ」を拒む姿勢が一因か DEBAJYOTI CHAKRABORTY-NURPHOTOーREUTERS

ロナウド、メッシに並ぶ、元インド代表チェトリの偉大な記録

この問題はW杯のたびにサッカーファンの間で議論になる。そしてインドのサッカーメディアはローゼンボリ(ノルウェー)のアドリアン・ペレイラやシェフィールド・ユナイテッド(イングランド)のサイ・サチデブら欧州で活躍するインド系の選手に熱い視線を向けている。だがインド政府に、サッカーの代表チーム強化のために国籍に関する法規を変えるつもりは全くないようだ。

インド政府はこの10年間、外国で暮らすインド系の人々を政治的にも経済的にも重視する政策を取ってきた。だがサッカーに関しては門戸を閉ざしたままだ。キュラソーがオランダで生まれ育った自国系の人々にまで手を広げてサッカー人材を求めたのとは対照的に、インドは国外には手を伸ばそうとしない。

元インド代表でキャプテンも務めたスニル・チェトリは、代表戦通算95得点という偉大な記録の持ち主だ。サッカー史上、この記録を上回るのは、クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル)、リオネル・メッシ(アルゼンチン)、アリ・ダエイ(イラン)の3人だけだという。

20年間にわたって第一線でプレーしてきた現代インドサッカー屈指の名選手でさえ、W杯には手が届いていないという事実を見ても、彼を育てたインドのサッカー界に構造的な問題があることは明らかだ。

キュラソーとカボベルデのW杯出場はサッカー界におけるびっくりニュースというよりも、インドに対する静かな「叱責」と捉えるべきだ。

無策のインドに厳しい現実
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