Akash Sriram
[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米宇宙企業スペースXの幹部は、宇宙空間に構築する人工知能(AI)計算インフラの初期実証を2027年末までに開始することを目指していると述べた。同社の新規株式公開(IPO)申請書類で開示された「早ければ28年」という展開時期の前倒しとなる。IPOに先立って行われた投資家説明会に出席した2人の関係者が明らかにした。
軌道上での計算インフラ構築への取り組みは、スペースXが投資家に示す長期的な成長戦略の中核だ。
同社は宇宙空間に展開するデータセンター衛星を最大100万基打ち上げる許可を当局に申請している。
関係者によると、2回の投資家説明会で、同社幹部は27年に軌道上計算能力の実証を開始するロードマップを示した。どちらの説明会もグウィン・ショットウェル社長とブレット・ジョンセン最高財務責任者(CFO)が出席していたという。
IPO申請書類では、軌道上データセンターの展開は早ければ28年に開始される可能性があるとされていたが、実証ミッションと商業展開の区別はされていなかった。
関係者によると、ショットウェル氏とジョンセン氏は初期の展開について、本格的な商業展開に先立ち技術を検証するための実証システムだと説明した。
関係者の1人は、IPO申請書類に記載されたスケジュールについて、スターシップの開発や衛星製造で遅延が生じた場合に備え、余裕を持たせたものだと解釈した。
スペースXはコメント要請にすぐに応じなかった。