[8日 ロイター] - 英食品原材料大手テート・アンド・ライルは、米同業のイングレディオンによる27億ポンド(36億ドル)の現金での買収に合意した。両社が8日発表した。
今回の買収ではテート・アンド・ライルの企業価値を債務を含め38億ポンドと評価している。同社の株主は1株当たり現金5.95ポンドを受け取る。これは5月中旬に協議入りが公表される前の直近終値に対し約59%の上乗せとなる。また、0.2ポンドの配当も支払われる。
テート・アンド・ライルの株価は取引開始直後に11%急騰し、5.44ポンドを付けた。
人工甘味料「スプレンダ」を保有するテート・アンド・ライルとイングレディオンの統合により、手頃な価格で栄養価の高い原材料への需要拡大に対応できるようになると両社は説明した。
両社は2030年末までに1億3000万ドルの相乗効果(シナジー)を見込む。また統合後の新会社の利益が初年度から少なくとも15%増加すると予測している。
今回の買収により、テート・アンド・ライルの87年にわたるロンドン証券取引所への上場に終止符が打たれ、英国市場からまた一つ著名な企業が姿を消すことになる。