満点は賢くて有能を意味しない

「MoCAの満点は30点で、26点以上が正常とされる。26点未満の場合は、さらなる検査が必要な認知機能障害の可能性が示唆される。これは『満点を狙う』類いの試験ではなく、単に基準を満たすか、臨床的な警告サインが出るかを確認するものだ」

ドブソンは、トランプがこの種の検査を複数回受けていることに懸念を示した。

「認知機能に問題のない人が日常的に繰り返し認知機能スクリーニングを受けることは通常ない。こうした検査は、本人や家族、あるいは医療従事者が懸念を抱いた場合など、臨床上の理由があるときに実施される」と述べた。

「スクリーニング検査を繰り返し実施し、その結果を公に強調することは、標準的な神経学的診療ではない。しかし、検査が実際に何を測定しているのかを知らない人々を対象にするなら、非常に効果的な広報活動にはなる」と指摘した。

臨床心理士の資格を持つトレイシー・コリンズも、ドブソンの見解に同意する。

「これは知能検査ではない」とコリンズは語る。「記憶力の低下や空間認識能力の問題、注意力や言語能力の障害といった認知機能低下の兆候を検出するためのものだ。基本的な認知機能が正常に働いているかを確認するものであり、人がどれほど賢いか、あるいは有能かを測るものではない」

「認知機能障害のない健康な人であれば、満点か満点に近い点数を取るはずだ。正常な結果が出るように設計された検査であり、特別な成果を示すものではない。実際のところ、『満点を取る』ような性質の試験ではない」

一方でコリンズは、一定年齢以上の患者、とりわけ高いストレスや責任を伴う職務に就いている人に対する定期的な再検査は「標準的な実務」だとも述べた。

満点でも懸念を完全には否定できない
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