David Lawder Emily Green
[メキシコ市 28日 ロイター] - 米国とメキシコは28日、自由貿易協定「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の見直しに向けた正式な2国間交渉を開始した。
米政府は、メキシコで生産される乗用車やトラックに対し、北米全体ではなく米国製の部品使用の最低基準設定といったより厳格な域内原産地規則を要求している。米国の交渉の立場に詳しい2人の関係者はロイターに、この新しい基準がUSMCA見直しの提案文書に盛り込まれていると明かした。
米通商代表部(USTR)が求める米国製自動車部品の具体的な使用比率はすぐには明らかにならなかったが、この方針転換は現行のUSMCAのコンテンツ要件からの大きな変更を意味する。
現行のUSMCAでは、車両価値の75%を北米産部品とすることが義務付けられており、これとは別に北米産乗用車部品の40%を高賃金施設(事実上は米国またはカナダ)で生産することを求める要件がある。ピックアップトラックでは45%となるこの基準値は、エンジン、トランスミッション、ボディパネル、シャシー部品を含む「中核部品(コア・パーツ)」のリストに基づいている。
米国固有の自動車部品に関する最低基準要求が、カナダを含む従来の要件に取って代わるのか、あるいはそれに上乗せされるのかは不明だ。
USTRは27日、米国とメキシコは現在の協議からカナダを除外しており、7月後半まで3回の2国間交渉ラウンドを予定していると発表した。これにはメキシコ市で29日まで行われる今回の交渉ラウンドも含まれる。
原産地規則に関する要求についてUSTRはコメント要請に応じていない。メキシコ経済省はコメントを拒否した。
USTRのグリア代表は26日、米国内の製造業を活性化させるため、北米の原産地規則を強化したいと述べた。
グリア氏は「この交渉の過程でこれらの製品における米国産部品(比率)を高めるような形で原産地規則について話し合うことになるだろう」と語った。
またUSMCA見直しを巡り、米国はメキシコとカナダの工業製品に対して少なくとも一部の関税を維持するが、恐らく優遇税率を適用することになるとの見通しを示した。