Jaspreet Singh
[28日 ロイター] - 人工知能(AI)向けサーバーメーカーの米デル は28日、通期(2026年2月─27年1月)の売上高と利益の見通しを引き上げた。顧客がデータセンター拡張に動く中で、エヌビディアの高性能半導体を搭載したデルのAI最適化サーバーへの需要が押し上げられていることが背景にある。株価は時間外取引で一時約22%上昇した。
コアウィーブ、ハネウェル・インターナショナル、サムスン電子などを顧客とするデルは、通期AIサーバー売上高見通しを、従来の500億ドルから約600億ドルに上方修正。通期の売上高については、従来の1380億─1420億ドルから1650億─1690億ドルへと見通しを大きく引き上げた。
通期の調整後1株当たり利益見通しも、12.90ドルから17.90ドルに上方修正した。
グーグル親会社アルファベットやアマゾン・ドット・コムを含む米IT大手は、今年AIインフラに7000億ドル超を投じる計画で、これがデルやスーパー・マイクロ・コンピューターなどが手がけるサーバー、データセンター機器に対する需要の高まりにつながるとみられる。
これらのAIサーバーは「チャットGPT」などのAIサービスを稼働させるために不可欠で、データや指示を保存するための高度なメモリー半導体を搭載し、そうしたアプリケーションに必要な膨大な計算能力を提供する。
第1・四半期(2─4月)売上高は前年同期比88%増の438億4000万ドルとなり、LSEGがまとめたアナリスト平均予想の354億30000万ドルを大きく上回った。調整後1株当たり利益は4.86ドル、アナリスト予想は2.94ドルだった。
S&Pグローバル・ビジブル・アルファの調査責任者を務めるメリッサ・オットー氏は「デルはその規模、サプライヤーとの関係、そして需要を優先させる能力のおかげで、競合他社よりも優位な立場にあり、供給不足の中で市場シェアを獲得するのに役立っている」と述べた。
ストレージ、ソフトウエア、サーバー製品を含むデルのインフラストラクチャー・ソリューションズ・グループの第1・四半期売上高は181%急増、パソコン部門を含むクライアント・ソリューションズ・グループの売上高は17%増加した。