America Hernandez
[パリ 28日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)の報告書によると、天然ガスプロジェクトへの世界的な投資額は今年、10%以上増加して3300億ドルに達し、過去10年間で最高水準となる見通しだ。一方、石油の上流部門への支出は3年連続で減少する見込み。
ビロル事務局長は声明で「すでに生産国・消費国ともに、貿易ルートやエネルギー源の多様化をさらに進めている」と述べた。
「世界エネルギー投資2026」によると、中東での混乱にもかかわらず、エネルギー部門への資本流入は26年に5%増加し、3兆4000億ドルに達する見通し。そのうち2兆2000億ドルが再生可能エネルギー、エネルギー貯蔵、送電網、低排出燃料に投じられるとみられる。
石油供給への投資額は5000億ドル未満となりそうだ。
天然ガスの成長は主に米国の液化天然ガス(LNG)プロジェクトによるものだが、現在の危機により、アジアの輸入国はガスへの依存に対して慎重な姿勢を示している。
石炭への投資額は中国とインドをけん引役として1800億ドルに達し、14年ぶりの高水準となる見込み。
原子力発電は今年800億ドルの支出が見込まれ、復活の兆しを見せている。
<中東からシフト?>
26年の中東における石油・ガス投資は1%減少すると予想されている。
対照的に、アフリカ、中南米における上流部門への投資は、進行中のプロジェクトが勢いを増す中、26年には10%以上急増する見込みだ。
中東での混乱がいつまで続くか不透明なため、投資家は完全にシフトすることにちゅうちょしている。