女性のストーカーに追い詰められる男性の苦悩を描いた2024年のドラマ『私のトナカイちゃん』の主演・脚本で、リチャード・ガッドは一躍脚光を浴びた。

主演・企画・脚本を務めたミニシリーズ『ハーフ・マン』(HBOで配信中)では、故郷スコットランドを舞台に「男らしさ」に抑圧された義理の兄弟の関係に迫る。「兄弟のキャラクターを思い付いた」ことから作品が生まれたと語るガッドに、本誌H・アラン・スコットが聞いた。

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──『私のトナカイちゃん』は世界的にヒットし、エミー賞で6冠を制した。次回作への重圧はなかったか。

プレッシャーの重さは自分で決められる。外からのプレッシャーが消えることはないが、最高の作品にしようと自分で自分に課す重圧に比べたら軽いものだ。

ラッキーなことに、僕にはやりたい企画があった。『私のトナカイちゃん』の直後に頭を切り替え、『ハーフ・マン』に取りかかれたのがよかった。約2年で仕上げたから消耗したが、プレッシャーを意識する暇はなかった。

──「男らしさ」の何を描きたかった?

「男らしさ」にまつわる全てを掘り下げたかった。その矛盾も特異さも重圧も、男に対する社会の期待も全部ね。

兄弟のキャラクターを思い付いて、頭から離れなくなった。だから細部まで詰めずに、でも野心だけは目いっぱい膨らませて制作に飛び込んだ。

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「最近はテレビも映画も明快すぎる」
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