[ローマ 20日 ロイター] - 国連食糧農業機関(FAO)は20日、ホルムズ海峡の閉鎖は「体系的な農産物・食料ショック」の始まりであり、半年から1年以内に深刻な世界的な食料価格危機を引き起こす恐れがあると発表した。

FAOは、この混乱は一時的な海運問題ではなく「予防措置を講じる機会は急速に失われつつある」と警告。各国政府、国際金融機関、民間企業は、代替貿易ルートの確保、輸出制限の抑制、人道支援物資の流れの保護、輸送コスト上昇を吸収する緩衝策について決定を下す必要があると指摘した。

FAOのチーフエコノミスト、マキシモ・トレロ氏はこの日公開したポッドキャストで、「潜在的な影響を最小限にするため、各国の吸収能力とこの封鎖に対する耐性を強化する方法について、真剣な検討に入る時期が来た」と述べた。

4月のFAO食品価格指数は、エネルギー価格高騰と中東紛争関連の混乱を背景に3カ月連続で上昇。

FAOは、当面は特にエネルギー、肥料、農業資材に対する輸出制限を回避し、食料援助の流れをあらゆる貿易制限から除外した上で貿易を代替の陸路と海路に切り替えるよう勧告した。

Reuters Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。