Gilles Guillaume Giulio Piovaccari
[パリ/ミラノ 20日 ロイター] - 欧米自動車大手ステランティスと中国同業の東風汽車集団は20日、欧州で合弁会社を設立する計画を発表し、フランスで生産を行う可能性を示唆した。
両社は、東風の新エネルギー車(NEV)に焦点を当てた販売・流通、製造、調達、エンジニアリングを対象とする暫定合意書に署名した。出資比率はステランティスが51%、東風が49%となる。
ステランティスは既に中国の浙江零跑科技(リープモーター)と合弁事業を展開しているが、その合弁範囲を販売から製造に拡大する。スペインで2車種を共同生産する計画があり、将来的には同国にあるステランティスの工場の所有権を合弁会社に移管する可能性もある。中国勢とのこれらの2つの合弁事業は、ステランティスが抱える欧州工場の遊休生産能力を埋める一助となる見通しだ。
東風の欧州市場への参入は比較的新しく、イタリアやポーランドなど一部の市場でのみ販売している。ただ、同社は2030年までに年間販売台数を少なくとも400万台に引き上げ、そのうち40%以上を中国国外で販売するという野心的な目標を掲げている。
ステランティスとの合弁事業により、一部の欧州市場で東風の高級NEV「Voyah(嵐図・ヴォヤ)」の販売を目指す方針だ。東風は先週、中国でステランティス傘下の「ジープ」と「プジョー」両ブランドの車両を生産することでも合意している。
両社はまた、欧州連合(EU)の要件を満たした東風の車種をステランティスのフランス西部にあるレンヌ工場で生産することも検討する。
ステランティスは同日、英自動車大手ジャガー・ランドローバー(JLR)と米国における製品・技術開発での協力を目指す予備的合意に署名したことも明らかにした。