[東京 20日 ロイター] - みずほフィナンシャルグループ傘下のみずほ銀行と楽天銀行は20日、戦略的な資本業務提携を締結したと発表した。みずほ銀は楽天銀に議決権比率で10.52%、持ち株比率で5.8%出資する主要株主となる。法人融資などでの協業を通じてみずほ銀の法人顧客からの資金需要と楽天銀が抱える個人預金を結び付け、みずほ銀の案件組成力の向上と楽天銀の運用資産多様化を図る。
提携は、楽天グループ が進めるフィンテック事業再編に合わせて実施する。楽天銀は10月1日付で、みずほ銀にA種類株式2355万9673株を交付。その後、普通株式に転換される。
提携では、みずほ銀が組成する法人向け融資の債権を楽天銀が安定的に取得する枠組みを検討する。取得対象の資産をプロジェクトファイナンスやファンド投資などにも広げることも視野に入れる。
楽天銀は個人預金を豊富に抱える一方、みずほ銀は国内上場企業の約8割と取引関係を持ち、多様な運用資産の組成力に強みを持つ。両社はそれぞれの強みを生かし、国内の資金循環を促進するとした。
また、電子商取引やクレジットカードを含む「楽天経済圏」の加盟店など小規模法人や個人事業主向けの決済や運転資金ニーズ対応でも協業する。みずほ銀が取り扱う債権を流動化して楽天銀が取得するスキームを検討する。住宅ローン事業などでの業務効率化に向けた検討も進める。
みずほグループと楽天グループ はこれまで、みずほ証券と楽天証券ホールディングスによる資本業務提携や、クレジットカード分野での提携を進めてきた。楽天カードへの出資を引き揚げる一方、みずほ証券は楽天証券への49%の出資を維持する。
楽天グループと楽天銀は同時に、同行を中心としてカード・証券事業を集約するフィンテック再編をそれぞれの取締役会で決議した。楽天銀行は楽天カードと楽天証券ホールディングスを子会社化する。楽天カードと楽天証券が有する外部有利子負債を楽天銀からの借り入れに切り替えたり、楽天カードのクレジットカード債権の流動化を進める。資金調達でグループが連携することにより、楽天銀において中期的に年間530億円以上のシナジー効果を見込む。