[東京 19日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続落し、前営業日比386円19銭安の6万0429円76銭だった。週明けの米国市場でのハイテク株安が嫌気され、指数寄与度の高い人工知能(AI)・半導体関連株の一角が相場を押し下げた。一方、中東情勢の懸念後退に加え、国内の経済指標で景気の底堅さが確認される中、景気敏感株は堅調に推移し、TOPIXはプラス圏を維持した。
日経平均は386円高で寄り付いた後、640円高の6万1456円31銭まで上値を伸ばした後に失速、前場終盤には390円安の6万0425円33銭の安値を付けた。18日の米国株式市場でフィラデルフィア半導体指数が2%超下落し、東京市場でも重しとなった。
主力株では、アドバンテスト、フジクラ、キオクシアホールディングスが4─5%超安、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンが2─3%超安となった。ファーストリテイリングは2%超高、リクルートホールディングス、コナミグループは6─7%超高でしっかりだった。
一方、東証プライム市場では約7割の銘柄が値上がりし、景気敏感株には底堅さがみられた。トランプ米大統領のイランへの軍事攻撃の延期表明や、内閣府が朝方発表した2026年1─3月期の国内総生産(GDP)が2四半期連続のプラス成長となったことが好感された。
大和証券の橋詰大輔シニアストラテジストは「地政学リスクの落ち着きに加え、前日嫌気された国内金利の上昇も落ち着きを見せており、投資家心理が改善している」との見方を示した。前日に2.800%をつけた国内10年金利は、足元では2.740%となっている。
TOPIXは0.37%高の3840.70ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は5兆2566億3300万円だった。東証33業種では、値上がりはサービス、その他製品、保険、水産・農林、銀行など25業種、値下がりは非鉄金属、精密機器など8業種だった。
個別では、26年5月期の1株当たり期末配当予想の引き上げを発表したウェザーニューズ、野村証券が投資判断を引き上げたAGCが5%超高となった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1107銘柄(70%)、値下がりは439銘柄(27%)、変わらずは22銘柄(1%)だった。