[ウェリントン 19日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のウィリス財務相は19日、今月発表する来年度予算案で数千人の公務員を削減し、選挙を見据えた現金給付などの支出を控える方針を明らかにした。11月の総選挙で接戦が予想される中、中道右派政権は経済政策の実績をアピールしようとしている。

ウィリス氏は2029年7月までに中核的な公務員の数をフルタイム換算で5万5000人以下に削減すると表明した。昨年12月時点の数を8700人下回る水準となる。

同氏はこの目標により、中核的な公務員数は「歴史的な標準」である人口の約1%に戻るとした。また、教員、看護師、医師、警察官などは削減対象に含まれないと述べた。

ウィリス氏は「選挙が迫る中、またしても場当たり的な支出を行う誘惑に駆られる」としつつ、「無料」の政策や現金給付を否定し、「わが政府はそうした過ちを繰り返すつもりはない」と述べた。

28日に発表する予算案では、大半の政府機関の来年度の予算を2%削減し、その後2年間に追加で年5%削減することで、予測期間を通じて24億NZドル(14億4000万米ドル)の節減を実現するという。

ウィリス氏はNZが不安定な世界情勢や高水準の公的債務、年間約90億NZドルの利払い負担に直面しているとし、「もう二度と失敗に終わる浪費的な支出を続ける余裕はない」と述べた。

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