主力AIモデルの「Gemini」が競合他社の技術に追い抜かれるリスクを孕んでいるほか、マクロ環境も懸念材料です。AIの演算にはデータセンターの建設・運用が不可欠ですが、足元ではメモリー半導体の需給逼迫による価格上昇や、中東情勢を受けたエネルギー不足の懸念など、部材や電力のコスト高騰が逆風となっています。
加えて、AI関連需要の大部分が、オープンAIやアンソロピックといった未上場のAI新興企業の経営状況に依存しているという、サプライチェーン上の危うい構造も指摘されています。こうしたリスクをいかに乗り越え、持続的な成長を実現していくのか。アルファベットの一挙手一投足がAI時代の覇者を決める試金石となりそうです。

[筆者]
山下耕太郎(やました・こうたろう)/トレーダー、金融ライター
一橋大学経済学部卒業。証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て、個人投資家・トレーダーに転身。株歴20年以上。現在は、日経225先物・オプションを中心に、現物株・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。趣味はウィンドサーフィン。
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