[台北 19日 ロイター] - 台湾の卓栄泰行政院長(首相)は19日、中国が継続的な軍事活動によって地域の不安定化の最大の要因になっていると述べた。一方、中国海軍は演習のため空母機動部隊を西太平洋に派遣したと発表した。
卓氏は頼清徳総統が20日に就任2年を迎えるのを前に、台北で記者団に対し「中国は台湾海峡周辺やインド太平洋地域、南シナ海、さらには日本周辺でさまざまな規模と種類の軍事演習を継続的に実施し、航行の安全に影響を与えている」と述べ、「地域の不安と不安定の最大の原因になっている」との見方を示した。
中国の台湾事務弁公室は卓氏の発言に関するコメント要請に返答していない。
中国軍は台湾周辺でほぼ毎日活動しており、中国海軍は19日、「遼寧」が率いる空母機動部隊を西太平洋の「関連海域」に派遣したと発表した。正確な場所は明らかにしていない。
実弾射撃訓練などを行って「部隊の現実的な戦闘訓練能力をテストし、向上させる」という。軍は声明で「年間計画に基づき実施する定例訓練で、軍の任務遂行能力の向上を目的としており、国際法および国際慣行に完全に準拠している」と述べた。
卓氏は台湾が「主権を有する独立国家」だと改めて述べ、中国に対話を呼びかけた。「台湾海峡両岸の健全かつ秩序ある交流や、平等と尊厳に基づく対話を依然として望んでいる」とし、「これはわれわれの一貫した原則だ」と述べた。
台湾総統府は19日、頼総統が就任2年に合わせて20日午前に記者会見を開くと発表した。2年という節目を迎えての所感を述べるほか、政権の「将来の国家ビジョンと政策の方向性」について説明する。