Nick Carey
[ロンドン 18日 ロイター] - 米自動車大手フォード・モーターは18日、2029年までに欧州市場へ新型モデル7車種を投入すると発表した。低迷する乗用車販売の拡大や中国メーカーとの激しい競争への対応、欧州の商用車市場における優位性の維持を目指す。
新型モデルのうち5車種は乗用車で、これにはフランス同業ルノーの北フランス工場で同社技術を用いて生産される小型電気自動車(EV)と小型電動SUV(スポーツタイプ多目的車)が含まれる。残りの3車種はハイブリッド車と完全EVとなる。
フォードは欧州のEV推進の動きについて批判し、「二酸化炭素(CO2)削減目標は実際の消費者需要を反映すべきだ」と指摘。法規制はプラグインハイブリッド車(PHEV)やレンジエクステンダー(航続距離延長装置)搭載EVも支援すべきだとの見解を示した。
欧州自動車工業会(ACEA)のデータによると、フォードはわずか10年前には欧州第4位の自動車メーカーで、欧州全土で100万台以上を売り上げでいた。昨年の販売台数は42万6000台にとどまり、独メルセデス・ベンツに次ぐ第8位に転落した。
フォードが欧州市場での業績の立て直しを図る一方、BYD(比亜迪)や奇瑞汽車(チェリー)など中国の競合勢が販売台数を急速に伸ばし、欧州への進出を拡大している。フォードの昨年の欧州販売台数は0.1%増にとどまったのに対し、BYDの販売台数は約270%増を記録した。