Dan Rosenzweig-Ziff Luc Cohen

[ワシントン 18日 ロイター] - トランプ米政権は18日までにインドの富豪ゴータム・アダニ氏に対する刑事訴追を取り下げ、アダニ氏との間で民事事案とイラン制裁違反問題で和解したと発表した。

事情に詳しい関係者の話では、アダニ氏の弁護士が先月、同氏としてはトランプ政権側に100億ドルの対米投資をしたいが、自身の訴追手続きが進められている間はそれができないと伝えていたことが明らかになっている。

アダニ氏は、自らが率いるアダニ・グループ傘下の企業がインド最大の太陽光発電施設の開発許可を得られるようインド政府高官に2億6500万ドルの賄賂を支払うことに同意し、さらに自社の汚職防止策に関する虚偽情報を提供して米国の投資家を欺いたとの理由で、バイデン前政権時代に訴追されていた。

しかしトランプ政権下の司法省がこの手続きを打ち切った形となった。

これに先立ち米財務省は、アダニ・グループ傘下の別の企業がイラン制裁違反問題の和解金として2億7500万ドルを支払うことで合意したと発表した。この違反は、グループ傘下企業がドバイの業者からオマーン産やイラク産と称する液化石油ガス(LPG)を購入したが、実際にはイラン産であったという内容。傘下企業はまた和解条件として、インドへのLPG輸入を停止し、財務省の指針を確実に順守するためのコンプライアンス責任者のポストを新設した。

さらに先週の裁判記録によると、米証券取引委員会(SEC)は、インド政府高官への贈賄計画を巡るアダニ氏に対する民事訴訟で別途和解した。ただ、この手続きには裁判所の承認が必要となる。

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