[シドニー 19日 ロイター] - オーストラリア準備銀行(中央銀行、RBA)のハンター総裁補は19日、国内経済の供給能力が逼迫している状況を踏まえると、エネルギーコストの上昇が消費者物価に急速に波及し、インフレ期待を大きく変化させる可能性があると懸念を示した。

講演で「最近の原油価格の上昇は対応が特に困難な課題だ。原油価格の上昇は短期的にコスト上昇と消費者物価の上昇を意味する。これは既知の事実だ」と指摘。

同時に「このショックは供給能力の逼迫や国内のコスト圧力が高まっている状況下で発生しており、われわれの研究によると、物価への波及はより迅速かつ広範囲に及ぶとみられ、インフレ期待が上昇するリスクも高まっている」と述べた。

ハンター氏は一部の企業がすでに燃料サーチャージを引き上げていることや、一部の建設会社が新規契約の価格見直しを行っていることに言及した。

依然として不確実性が大きいとも指摘した。原油価格はより長期にわたり高止まりする可能性があり、イラン情勢がより広範かつ持続的な供給混乱を招き、インフレをさらに加速させる恐れがある。一方で、家計が支出を控え、企業が予想以上に投資を縮小すれば、インフレは鈍化する可能性もあると述べた。

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