Nate Raymond
[ボストン 18日 ロイター] - 米ボストンの連邦地裁の陪審は18日、武田薬品工業が慢性便秘症治療薬「アミティーザ」の後発医薬品の発売を反競争的な手法で遅らせ、約8億8500万ドルの損害を生じさせた責任があるとの評決を下した。
原告の薬局チェーン大手CVS、ウォルグリーンや保険会社、医療基金などは、後発品の発売が遅延したことによりアミティーザを高値で購入することを余儀なくされたと訴えていた。
米反トラスト法では損害額が3倍に増額されるケースがあり、賠償額は数十億ドルに膨らむ可能性がある。
訴訟は2021年に提起されたもので、先発メーカーが特許訴訟の解決と引き換えに後発品メーカーに金銭を支払い、安価な後発品の発売を遅らせる「ペイ・フォー・ディレイ」契約を対象にした一連の訴訟の一つで、同種の集団訴訟で製薬会社の責任を認めた初めての事例となった。連邦最高裁は13年、こうした契約が反トラスト法に違反する可能性があると判断している。
武田は裁判で不正行為を否定しており、評決を不服として争うとみられる。同社弁護団はコメントを控えた。