Ali Kucukgocmen
[イスタンブール 18日 ロイター] - パレスチナ自治区ガザへ支援物資を届ける活動を展開する「グローバル・スムード船団(GSF)」の運営団体は18日、地中海東部でイスラエル軍が船団のうち39隻を拿捕したと発表した。残りの船はガザへの航行を続けている。
イスラエル外務省は18日にXで「ガザに対する合法的な海上封鎖のいかなる違反も許さない」と表明していた。
これまでGSFはイスラエルによって2回、支援物資の搬入を阻止されており、14日にトルコ南部から3回目の航行を開始した。
運営団体によると、今回は39カ国から集まった426人が54隻の船に乗り込んだ。拿捕された船に乗っていた人のうち44人がトルコ人だと公表され、拿捕場所はガザから約250海里(463キロ)の地点だった。
イスラエル外務省はこの「挑発行為」の全参加者に対して「直ちに針路を変更し、引き返す」よう求めた。
船団の「ラルク号」に乗船しているトルコ人活動家は、イスラエル軍による拿捕は恐れていないが、既に拘束された人々の身を案じていると述べ、自分たちの船もガザに近づき次第、拿捕されることを覚悟していると付け加えた。
トルコ外務省は、イスラエルの介入を「新たな海賊行為」として非難。関係各国と協力して、乗船するトルコ国民の安全な帰還を確保するために必要な措置を講じていると説明した。
エルドアン大統領もアンカラで演説し、国際社会に対してイスラエルの行動に反対するよう呼びかけた。
前回の船団は4月12日にスペインを出港したものの、イスラエル軍が船舶を拿捕して100人を超える親パレスチナ活動家をクレタ島へ移送し、他に2人をイスラエルで拘束した。
また昨年10月にはイスラエル軍がGSFによって結成された別の船団を阻止し、スウェーデン人活動家のグレタ・トゥンベリさんら450人余りの参加者を拘束した。
パレスチナ側や国際支援団体、トルコなど幾つかの国は、支援物資の増量保証を含む昨年10月の停戦合意にもかかわらず、ガザに届く物資は依然として不十分だと訴えている。