Lewis Jackson Laurie Chen
[北京 18日 ロイター] - 米ホワイトハウスは17日、先週の首脳会談で合意した主要案件をまとめたファクトシートを公表し、中国による輸出規制が原因で生じている一部の特殊レアアース(希土類)の供給不足について、中国が米国の懸念に対応すると明らかにした。規制の撤廃には至らなかった。
中国のレアアース輸出規制は、トランプ米大統領による「相互関税」への報復として2025年4月に導入された。米側は2025年10月の合意で中国が自由な流通に同意したと発表したが、一部レアアースの輸出は依然として厳しく制限されている。
中国の規制が特に厳しいのは、防衛・航空宇宙・半導体製造に使われるイットリウムやスカンジウムといった特殊レアアースで、ファクトシートにも「中国は、イットリウム、スカンジウム、ネオジム、インジウムを含むレアアースおよびその他重要鉱物に関連するサプライチェーン(供給網)不足の米国の懸念に対応する」と記されている。
ホワイトハウスが初めて言及した重要鉱物の一つがインジウムだ。これは半導体サプライチェーンの上流・下流において重要な役割を果たしており、25年2月から中国の輸出管理リストに掲載されている。
税関データによると、25年2月以降の14カ月間で、中国のインジウム輸出は前年同期比で劇的に減少。世界全体での出荷は約3分の2減少し、米国向けは77%減少した。
中国商務省が16日に公表した独自の概要には、レアアースへの言及はなかった。
米側のファクトシートによると、中国はレアアース加工設備や技術の輸出規制を巡る米国の懸念にも対応する。
中国は世界のレアアースの9割超を精製している。