[ニューヨーク 15日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、ドルが5日続伸した。米連邦準備理事会(FRB)の金融政策見通しが利上げの可能性に傾く中、週間では2カ月ぶりの大幅な上昇率となる見通しとなった。

今週のドル上昇には、米国債利回りの上昇が背景にある。指標となる10年債利回りは一時、4.599%と1年ぶりの高水準に達した。今週発表された一連の経済指標が物価上昇圧力の高まりを示したほか、イランによるホルムズ海峡の事実上の閉鎖が継続していることが影響した。

FXストリートのシニアアナリスト、ジョセフ・トレビサーニ氏は「債券市場が主導しているようだ。よくあることだが、インフレを懸念し始めている」と指摘。「米WTI原油先物が95ドルから105ドルに上昇すれば、多くのインフレ期待をリセットする必要がある。実際にリセットされつつあり、そうなれば債券市場も全く同じことをする。まさにそれが今起きていることだ」と述べた。

一方、ウェルズ・ファーゴのG10外為戦略責任者エリック・ネルソン氏はリポートで、「足元のドル高は勢いを失い、ドル安に戻るだろう」と指摘。連邦公開市場委員会(FOMC)の大半のメンバーにとって、金利据え置きは事実上の引き締めと見なされているため、FRBは利上げ織り込みを正当化できないとの見方を示した。

CMEのフェドウオッチによると、FRBが12月会合で少なくとも25ベーシスポイント(bp)の利上げを行う確率は49.5%と、1週間前の14.3%から上昇している。

主要通貨に対するドル指数は0.32%高の99.27。一時は99.302まで上昇した。週間では約1.5%上昇した。

ドル/円は0.25%高の158.74円。日銀が15日に発表した4月の国内企業物価指数(速報、2020年基準)は、前年比4.9%上昇と、​2023年5月以来の高い伸びとなった。​中東情勢の不安定化を背景に石油関連製品を中心に幅広い品目の‌価格が上昇した。日銀が物価上振れリスクへの警戒を一段と高める可能性があり、市場の追加利上げ観測を補強する内容との指摘が出ている。

ユーロは0.39%安の1.1623ドル。一時、5週間ぶりの安値となる1.1617ドルをつけた。週間では約1.4%下落し、2カ月ぶりの大幅下落となった。

英ポンドは0.57%安の1.3323ドル。一時、5週間ぶりの安値となる1.3313ドルをつけた。週間では2%超下落し、2024年11月以来の大幅な下落率となる見通し。スターマー英首相が政権維持を図る中、政治的混乱が広がっていることが重しとなっている。

ドル/円 NY午後3時 158.70/158.71

始値 158.35

高値 158.75

安値 158.37

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1621/1.1623

始値 1.1648

高値 1.1649

安値 1.1618

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